きょとんとした顔が、何?と聞き返す間もなく、指を引き抜いてベッドに押し倒す。

そのまま起き上がると、怒張した自身を掴んで晃の目の前に突きつけた。

「口でしてみろ」

「なっ」

あらためて赤黒く立ち上がったソレを目の当たりにして、晃は呆然としている。

ヒュウと喉が鳴るのが聞こえた。

僅かに息を呑んで、そのまま恐る恐る、といった様子で甲太郎を見上げてくる。

「お前―――本気、か?」

言葉には言外に、冗談だと言って欲しい気持ちが込められているようだった。

甲太郎はニッコリと微笑みを浮かべた。

「もちろん、本気だ」

「そ、そんな、俺、こんなことしたことないよ」

「誰だって始めは初心者だ、やってる内にコツがつかめてくるさ」

いや、そういうことじゃないだろうと、あらためて男根を見詰めながら震える唇がぼやく。

充血したソレはまるで別の生き物のようだった。

もう何度も体を出入りしているとはいえ、あらためて至近距離で見るのはこれが初めてだ。

晃はゴクリと唾を飲み込んでいた。

もう一度、最後の希望をかけて見上げると、甲太郎は期待に満ちた目で一言「早くしろ」と催促しただけだった。

くらり、目眩がする。

いくら女でいる事を了承したとはいえ、さすがにこれはナシだろう。

大体こんなもの、口に入れても平気なんだろうか?

中でうっかり出された日には話にならない。いや、正直どんな味がするものか、とても不安だ。

ウーと唸りながら逡巡していると、甲太郎に頭を押さえつけられた。

反応する間もなく、唇に先端が押し付けられる。

火傷しそうなほどの熱さにビックリして、離れようとしても許してもらえなかった。

「ヤッ、んむ」

抗議に口を開いたところを、すかさず間に割り込んでくる。

そのまま勢いで、甲太郎の一部は晃の口の中に納まっていた。

大きすぎて口いっぱいに頬張るそれを、何とか吐き出したかったけれど、容積が大きすぎて舌を動かすのが精一杯だった。

図らずもしゃぶりつくような格好になってしまって、頭上で甲太郎がウウッと声を洩らす。

「あ、晃ッ」

鼻の奥を突く青臭さに、顔をしかめながらそれでも観念してチュパチュパと吸い始める。

初めてにしては想像以上の技巧さに、ウットリとした掌が髪を優しく撫でていた。

「晃―――晃、凄ェ、いい、ぜ」

晃はひとしきり口腔内でしゃぶって、引き抜いた局部を改めて眺めた。

自分の唾液が大量に付着して、ヌラヌラと、実にいやらしく照り輝いている。

舌先で先端に触れて、それから片手で捕まえるとまるでアイスを舐めるように表面にペロペロと舌を這わせた。

持ち上げて、裏の方も舐めてやると、甲太郎が気持ちよさそうに声を洩らす。

「アッ、アアッ、ハッ」

雄の体臭が鼻を衝く。

首周りをツッと伝って、鈴口をくすぐるともう先走りの雫が溢れ始めているようだった。

「あ、きらっ」

ちらりと見上げると、恍惚とした彼と目があって、髪に触れる掌にグッと力がこもる。

甲太郎が腰を落とす仕草にあわせて、晃もゆっくり体を横たえる。

唇を離すと、逆さに跨られて、熱くぬかるんだ秘肉にフウと息が吹きかけられた。

「ヒアッ」

ビクンと全身を振るわせる、晃の腿を両手で押さえて、肌に髪の毛がさわさわと触れる。

甲太郎の舌先が、ぺろりと濡れた秘部を舐める。

「アッ」

そのままチュパチュパと吸い付いてくるので、晃はビクビク震えながら硬くなった彼自身を掴んでいた。

チュ、とキスをして、ねろりと舌を這わせる。

そのまま首を持ち上げて唇で擦ると、体勢的に少し辛かった。

「こ、甲太郎!」

途中で我慢できなくなって、晃は甲太郎を呼んだ。

「何だ?」

夢中で貪っていた彼が、じゅぱ、と唇を引き剥がして答える。

「ちょっと、俺、これきつい、やるならやるで、逆のほうが助かる」

クスリと笑った後、やれやれと呟いて甲太郎は起き上がっていた。

「だらしないな、腹筋が弛んでるんじゃないか?」

「バカ言え、俺は毎日筋トレ二時間だ」

まあ、ここ数日はゴタゴタ続きでできていなかったけれど。

ベッドに寝転んだ甲太郎の上に、晃は馬乗りになる。

初めての体勢に少し恥ずかしいようだったけれど、努めて考えないようにして足の間に顔をうずめた。

大きく開脚した間で、局部が勇ましくいきり立っていた。

そっと根本を掌で包んで、ペロペロと舐め始めると、秘所を甲太郎の指先が開かせる。

くち、と濡れた音の後で、急に涼しくなる熱った内側に尖らせた舌の先が潜り込んできた。

「んあッ」

ビクリと背筋を仰け反らせて、それから彼の一部を口に含んだ。

チュパ、チュパと吸い付いて、時折口から出すと、首周りや先端の割れ目を舌で刺激する。

驚くほど熱くなっている表面を舐めて、敏感な部分を求め合う感触に息苦しいほどだった。

「ンッ、む、う、スゲ、イイッ」

水音の合間に、ウットリした甲太郎の囁きが漏れる。

舌先が愛液を掬い上げて、時折一番外側の襞を軽く噛むので、その度に腰がビクビク動いてしまう。

甲太郎も下肢を震わせて、何かを必死に堪えているようだった。

晃はあらためて局部を口に咥えると、唇で激しくしごき始めた。

上下する動きにあわせて、秘所を激しく求められる。

あまりの快楽にすっかり溺れて、無我夢中で奉仕を続けていると、甲太郎の体がブルリと震えた。

「ウッ、く!」

掌が頭を押さえつけるので、何事かと思わず動作を止めた途端、上顎の奥のほうに熱いほとばしりが叩きつけられる。

途端先ほどまでとは比べ物にならないくらいの匂いが鼻を衝いて、晃はグ、と喉が詰まっていた。

「んっ、んンッ?!」

何とか手を払いのけて口から性器を引き抜くと、まだ続いていた迸りの飛沫がピピッと顔面に散る。

なんとも形容しがたい味わいに、甲太郎の上からずるりと落ちて、顔をしかめながら口元を掌で押さえた。

「ううーっ」

殆ど飲んでしまった。

胸の奥がむかむかして気持ち悪い。

顔についた分も拭いながら、起き上がって覗き込む甲太郎を思い切り睨みつけてやる。

「お前っ、よくも!」

「悪い、我慢できなかった」

伸びてきた指先が晃のあちこちに付着した体液を拭取っていく。

「髪にまでついてる、お前、べたべただな」

「誰のせいだ、誰の!」

「けど、なかなか上手いじゃないか、初めてにしちゃ上出来だったぞ」

果たしてこれは褒められているのだろうか?

複雑な気分でムッスリしながら、気持ちとは裏腹に火照ったままの体を持て余して、晃は甲太郎の胸に寄りかかっていた。

「ご褒美、くれよ」

熱い吐息と共に囁く。

甲太郎の乳首を、指先でするりと撫でる。

掌が髪を撫でて、それから、分かったと優しい声が聞こえてきた。

「晃、良かったぜ」

キスが降ってくる。

幾つも、幾つも、肌に触れては、その後に赤い痕を残していく。

気付けばそこらじゅう痕だらけにされていた。

晃の白い、綺麗な肌に、花びらが舞ったように刻まれている。

濡れた瞳が見上げていた。

甲太郎は唇に長く深い口づけを落として、ゆっくりとベッドに横たえていった。

「とっておきをお前にやろう、よがりすぎて、気絶するなよ」

「するか、バカ」

鼻先を近づけてフフと笑った。

すっかり女の顔をした、愛しい姿に胸が一杯になる。

本当に、性別などはまったく、気にもならないのだけれど。

(けど)

今後の事を考えれば、やっぱり男と女のほうがしっくりくる。

晃には悪いが、こればっかりは真実だ。

片足を持ち上げて、間に体を割り込ませると、すっかり受け入れ態勢の整っていた最奥へ、再び立ち上がりかけている部分をゆっくり沈めていく。

「アッ、アッ、アッ―――アアッ」

気持ちよさそうな顔と声だった。

足を抱え込むようにして、根本をぴったりと重ね合わせる。

奥まで入った感触に、堪らず晃が大きく溜息を洩らしていた。

「すご、いな、やっぱり」

「何が」

「お前、の、最初ッから、凄かったけど」

ぐ、と動かすと、アンと小さく声が漏れる。

そのままユサユサ揺さぶって、甲太郎は内側の感触を楽しみ始めた。

晃がアッ、アッと鳴いていた。

動きにあわせて肉が擦れあう度、艶やかな鳴き声が上げられる。

ジュプジュプと響く水音とまとめて、聴覚を刺激して、興奮に拍車をかけるようだ。

「晃ッ」

斜め前に体を倒して、眼下で揺れる恍惚とした表情に顔を近づける。

この体位ではキスはちょっと無理だ。

「こ、たろう、アウッ」

晃は両手でシーツを握り締めて、押し寄せる快楽に必死で耐えている。

男根は柔らかく潤いに満ちた奥をグイグイかき混ぜて、それに合わせて全身が激しく上下していた。

溢れる愛液が二人の下肢を同時に濡らした。

思う様かき混ぜて、不意に甲太郎の局部がずるりと引き抜かれる。

「ヤッ、ダ!」

切なげに目を見開いた晃の顔を覗き込んで、再び意地の悪い笑みがニヤリと笑いかけた。

「苦しいか?」

「ン、は、こ、こんな中途半端で、抜くなよッ」

「なら、お前、上になれ」

「は?」

「俺は寝転んでるから、あとは自分で何とかしろ」

腕を掴んで引き起こされると、入れ替わりに甲太郎はベッドに横になってしまった。

晃は呆然と座り込んだまま目の前の裸体を眺める。

汗ばんだ、結構引き締まった無駄のない体の、男根だけが力強くいきり立っている。

その様子を認めた途端、腹の奥がギュッと疼くようだった。

晃はおもむろに、四つんばいになって甲太郎の上に跨ると、立ち上がっている箇所を手に取った。

「ん」

そのまま移動して、広げた両足の間に先端を定めると、ゆっくり腰を落としていく。

「ンッ、あ、あ、あ、アアッ」

くちゃ、と濡れた音がして、体の内側にズブズブと質量が入ってくる。

すっかり中に納めて、苦しいほどの圧迫感を感じながらペタリと甲太郎の上に座り込むと、腹の上に両手をついて晃はキュッと目を閉じた。

「は、いった」

ドクドクと伝わってくる血流の震えに息を詰めて体を震わせている。

伸びてきた指先が、掌を掴んで指を絡め合わせた。

「動いてみろ、自分で」

やけに優しい声だった。

「うん」

晃は緩慢な動作で、ゆっくり腰を揺らし始める。

「あっ、ハアッ、は、アンッ」

繋ぎ合った手を支えに、最初擦り合わせるだけだった行為が、やがて上下に揺れ始める。

晃は自分で甲太郎の局部を出し入れしながら、恍惚に全身を濡らしている。

潤んだ眼差しの先に、愛しい姿があった。

ふくよかな乳房が大きく震えて、それは堪らなく淫靡で魅力的な光景だった。

「あ、晃ッ」

見上げる甲太郎が呻き声を洩らす。

晃は夢中で腰を使いながら、内側で張り詰めている男根を貪るようにキュウキュウと締め付ける。

鍛えているせいだろうか。

晃の奥は、とても締まりがいい。

柔らかく潤いをもった肉壺でしごかれる感触に、堪らず自身が悲鳴を上げている。

しがらみの無くなった彼はとても大胆で、そのまま体を傾けると甲太郎にキスをねだってきた。

口付けながら抱きしめて、そのままごろりと上下を反転させた。

結ばれたままの部分が擦れて、アッと大きな声が漏れた。

「こ、こうた、ろ!」

「晃」

「―――もう、いいのか?」

「十分だ」

キスをする。

「あとは自分で動く」

甲太郎は両足を抱え上げた。

そのままグ、と奥を突き上げると、鼻にかかった声が鳴く。

 

ますます分割)※終わらない…(苦笑)