「R-style 40」
※一度はやってみたかったァ〜って、感じで。
今回、いつもとちょっと趣向が違います。おまけに甲太郎と晃が別人…ワーオ!
乙女回路全開でお送りいたしております、耐性のない方はご辞退を(苦笑)
■皆守Ver.
「悪い、甲太郎」
晃の一言を、信じられないような気分で聞いている。
俺の心に今、暗くてでかい穴が穿たれようとしている。
「俺、そういうつもりじゃないんだ」
「晃」
「お前とはいい友達になれると思ってた、けど」
―――恋人には、なれないよ。
(今更無しだろ?そんな話ッ)
散々煽って粉かけて、最後はポイと捨ててお終いか?
冗談じゃない。
(クソッ)
こんなことは初めてだ。
なんだか頭がガンガンする。
「その―――どうあっても、無理なのか?」
せっかくだけどと晃は目を伏せた。
せっかくだけど。
(せっかくって何なんだよ、オイッ)
「お前、俺に好きだって言ったじゃねえか」
「あれは、友達として言ったんだ」
「けど抱きついてきただろう?」
「あの程度のスキンシップは他の国じゃ普通だ」
「キスだって、したじゃねえか」
「それくらい誰とでもするさ」
―――どうしよう、これ以上言葉がない。
遊ばれたんじゃないかと、バカな女みたいな台詞が脳裏によぎる。
嫌だ。
俺は、ふられようとしている。
そんなのは嫌だ。
俺ばっかり本気になって、一人で舞い上がってたってのか。
言ってくれた言葉は全部嘘か?思いは?
本当のことなんて、どこにも無かったってのか。
哀れみだけで手を差し伸べられていたのか、俺は。
バカだ。
唇に自嘲的な笑みが浮かぶ。
今更、都合がいいにも程がある。
俺はバカだ。
大馬鹿野郎だ。
「そう、か」
鼻先をかすめるラベンダーの香りを思い切り吸い込んで、それだけで精一杯だった。
こいつも俺を想ってくれている。
けど、それは愛情じゃない、友情だ。
「ゴメンな」
謝られても辛いだけだから、これ以上聞きたくなかった。
今はただ、眠りたい。
「お前のせいじゃねえよ」
―――ハハハ。
「なあ、甲太郎」
それでもそんな目を向けてくれるのか。気味悪がったり、嫌ってすらくれないわけか。
(お人よしめ)
「けど、俺達その、友達としてこれからもうまく」
「無理だな」
あっけなく拒絶の言葉が出た。
言いたかったわけでもないのに。
「―――そう、か」
悪い、晃、そんな顔させて。
笑うことしか出来ない。
立ち去っていく俺を、追いかけてくる足音はどこにも無かった。
人生で多分、これほど激しく誰かを思う事は、二度とないだろう。
胸を焦がした三ヶ月が今、終わろうとしていた―――
(了)
■切ないだけで終わりたい方は、ここでお引取りを。
■オマケ