R-style 40

 

一度はやってみたかったァ〜って、感じで。

今回、いつもとちょっと趣向が違います。おまけに甲太郎と晃が別人ワーオ!

乙女回路全開でお送りいたしております、耐性のない方はご辞退を(苦笑)

 

 

皆守Ver.

 

「悪い、甲太郎」

晃の一言を、信じられないような気分で聞いている。

俺の心に今、暗くてでかい穴が穿たれようとしている。

「俺、そういうつもりじゃないんだ」

「晃」

「お前とはいい友達になれると思ってた、けど」

 

―――恋人には、なれないよ。

 

(今更無しだろ?そんな話ッ)

散々煽って粉かけて、最後はポイと捨ててお終いか?

冗談じゃない。

(クソッ)

こんなことは初めてだ。

なんだか頭がガンガンする。

 

「その―――どうあっても、無理なのか?」

 

せっかくだけどと晃は目を伏せた。

せっかくだけど。

(せっかくって何なんだよ、オイッ)

 

「お前、俺に好きだって言ったじゃねえか」

「あれは、友達として言ったんだ」

「けど抱きついてきただろう?」

「あの程度のスキンシップは他の国じゃ普通だ」

「キスだって、したじゃねえか」

「それくらい誰とでもするさ」

 

―――どうしよう、これ以上言葉がない。

 

遊ばれたんじゃないかと、バカな女みたいな台詞が脳裏によぎる。

嫌だ。

俺は、ふられようとしている。

そんなのは嫌だ。

俺ばっかり本気になって、一人で舞い上がってたってのか。

言ってくれた言葉は全部嘘か?思いは?

本当のことなんて、どこにも無かったってのか。

哀れみだけで手を差し伸べられていたのか、俺は。

 

バカだ。

 

唇に自嘲的な笑みが浮かぶ。

 

今更、都合がいいにも程がある。

俺はバカだ。

大馬鹿野郎だ。

 

「そう、か」

鼻先をかすめるラベンダーの香りを思い切り吸い込んで、それだけで精一杯だった。

こいつも俺を想ってくれている。

けど、それは愛情じゃない、友情だ。

 

「ゴメンな」

 

謝られても辛いだけだから、これ以上聞きたくなかった。

今はただ、眠りたい。

 

「お前のせいじゃねえよ」

 

―――ハハハ。

 

「なあ、甲太郎」

それでもそんな目を向けてくれるのか。気味悪がったり、嫌ってすらくれないわけか。

(お人よしめ)

「けど、俺達その、友達としてこれからもうまく」

「無理だな」

あっけなく拒絶の言葉が出た。

言いたかったわけでもないのに。

―――そう、か」

悪い、晃、そんな顔させて。

笑うことしか出来ない。

立ち去っていく俺を、追いかけてくる足音はどこにも無かった。

人生で多分、これほど激しく誰かを思う事は、二度とないだろう。

 

胸を焦がした三ヶ月が今、終わろうとしていた―――

 

(了)

切ないだけで終わりたい方は、ここでお引取りを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ