ハアハアと、荒い呼吸を繰り返して、重い体温が背後からのしかかってくる。

「晃、だ、大丈夫、か?」

口元からタオルを引き抜かれると、また体をゾクリと悪寒が駆け抜けていく。

「晃?」

「こ、甲太郎、悪い、俺、まだ」

内側できゅっと締め付けてくる感触に、甲太郎はわずかに苦笑を洩らす。

「まあ、一回で済むとは思ってなかったけどな」

「く、そ、こんなの、最悪だッ、どーなってるんだよ」

涙混じりに俯く晃の、エプロンの両脇から手を差し込んで乳房を掴んだ。

ゆっくり揉み始めると、立ち上がった乳首を指先でこりこりと弄びながら、首筋に幾つもキスを落としていく。

「お前がバカだったんだから、諦めろ」

「お、まえ、の、思い通りだなんてッ、悔し、すぎる」

「仕方ないだろ、友達思いの友人を持って幸せ者だぞ、お前」

「甲太郎のは、完全に、じ、自分の、アウッ、願望だろ!」

「一石二鳥って奴だ、お前も助かるし、俺も満足できる、何か問題でもあるのか?」

「俺が、く、悔しいんだよッ、バカ!」

甲太郎は楽しげに笑った。

奥で、さっき果てたばかりの局部が再び膨張し始めているのがわかる。

(こいつ、回復が早すぎるッ)

晃は半泣きのような表情を浮かべる。

―――まさか、こんな状況になるのを見越して、俺にこんな格好をさせたんじゃないだろうな?

いつものようにツッコミを入れる気力もなくて、うつぶせた顔の唇を密かに噛み締めていた。

あれ程抵抗し続けてきたというのに、これじゃ本末転倒じゃないか。

今の俺なんか最低だ、こんなバカに、腰を振ってねだっているだなんて。

しかもこいつに火照りを押さえてもらわない以上、多分まともになんてしていられないだろう。

自分でするのも気がひけて、そもそも一人きりでどうにかできる自信が無い。

同じ苦しいなら、今のほうがまだましだろう。それくらいわかっている。わかっているのだけれど。

―――やっぱり、悔しい。

晃の気持ちを知ってかしらずか、甲太郎はゆっくりと腰を動かし始めた。

「あ、や、ヤダぁ、やめろッ、よ」

クチュクチュと内側をかき混ぜられて、その度に白濁とした色の混ざった液体が太ももを伝って落ちていく。

内側から中ほどまで引き抜いて、感触を楽しむように相変わらず両手は乳房を揉んでいるので、のしかかってくる重さに耐えるために両腕を曲げて体を支えていないといけない。

甲太郎は自分でもバランスを取っているようだったけれど、余った体重に押しつぶされて、腹の下で晃は小さく鳴き声を洩らしていた。

「アッ、お、もい、よ、こうたろ、くるしッ」

「少し我慢しろ」

「む、り、ダメ、つぶれ、る」

「根性がなってねえぞ、男だろうが」

「今は、女って、お前の口癖だろうが、この、アンッ、ば、バカッ」

やれやれと声がして、エプロンの脇から腕が引き抜かれた。

挿入されたまま、がばりと胸の辺りを抱きかかえられて体を引き起こされる。

繋がった部分が乱暴に擦れて、晃は悲鳴をあげた。

そのまま膝の上に座らせられると、さっきより更に奥まで先端が届く。

垂直に、貫かれるような格好になって、体中に力が入らない。

「凭れてろ」

甲太郎の胸に背中を押し付けるようにして、ぼんやり視線をめぐらせると、ピンクのエプロンの裾の方が染みになっている。

「え、エプロン、汚れた」

「そのためのものだろうが、気にするな」

チュッと音を立てて首筋にキスをされて、片方の手が再び脇から滑り込んで乳房を弄び始めた。

ピンクの布越しに、もぞもぞとうごめく様子が見て取れる。

「あ、や、ヤダ、ンッ」

もう片方の手がエプロンの陰に隠れて、ぷっくり膨らんだ肉芽を嬲り始めた。

瞬間的に体がビクンと跳ねる。

「はウッ」

「お前、相当濡れてるぞ、とんでもないものを作ったな」

荒い呼吸を繰り返しながら、うなじや鎖骨、首のラインに沿って落ちてくるキスの感触に、晃はふと顔をしかめていた。

「お前にとっちゃ役得、だよな、クソ、なんで―――アッ」

「すねるなよ、自業自得だろ?」

それは、今はそうかもしれないけれど。

晃は思う。

でも、その前は全部こいつが強要してきたんだ。少なくともこちらに非は無い。

それとも俺自身にも何か問題があったんだろうか?

たとえば―――どうしてもっと抵抗しなかったのか、とか。

その気になれば甲太郎くらい軽く伸せたはずだ。

遺跡探索中はこの体でも何も問題なかったのだから。

最初に本気で拒んでいれば、こんな状況にはならなかったのかもしれない。

―――本気で、拒む?

まさか。

―――あの時、俺は本気で拒んでなかったってことか?

それはつまり。

甲太郎の両手がおかしな具合に体を支えてきたので、晃の思考はそこで途切れた。

そのまま両足を抱えられて、大きくM字に開脚させられる。

奥深くまで挿入されて、全身が上下にユサユサと揺さぶられ始めた。

「アッ、アッ、アアッ、こ、こうたろ、ヤダ、やめッ」

返事の代わりに首筋に吸い付かれる。

「は、はずか、しいっ、お願いだから、ヤメッ」

「誰も見てないんだ、おとなしくしてろ」

グッチュグッチュと音を立てて、エプロンで見えないその奥で熱い滾りが中を擦っていた。

股間の辺りに染みが広がっていく。

湿ったピンク色に、晃は頬を染めた。

「や、あ、アンッ、アンッ」

気持ちとは裏腹に、火照った体は強欲に甲太郎を欲しがっている。

腹の底に突き上がる衝撃が愛しくて、知らないうちに腰を揺すっていた。

気付いた甲太郎が、フッと口元を緩める。

「晃」

耳元で囁かれて、耳朶を柔らかく噛まれた。

律動の速度が上がる。

足を体ごと抱えるような姿勢を取って、速い動作にエプロンの下で乳房が激しく揺れている。

乳首が布に擦られて、体の火照りはいよいよ酷くなる。

「アッ、こうたろ、甲太郎!だ、ダメ、乱暴に、すんなッ、俺、俺!」

「ウッ、晃、悪い、もう、イク―――」

「アアアッ」

ビクビクと肉襞にくるまれた局部が収縮を繰り返して、奥に再び熱いほとばしりを吐き出していた。

根本までズッポリと咥え込んで、膝の上に降ろされた晃が大きく溜息を吐く。

「あ、ハア、ハア、こ、たろ」

背後からギュッと抱きしめられて、甘い声が耳元で囁いた。

「どうだ?もう、平気そうか?」

「ん、まだ、何か、熱い」

けれど晃自身、それが例の薬によるものなのか、甲太郎に抱かれ続けた興奮が止まないだけなのか、判別が付かなくなっていた。

 

まだまだですよ、分割!