クチュクチュと内側をかき混ぜる、優しい指使いに熱い吐息がこぼれだして止まらない。

「んあ、ア、アッ、ふ」

ちゅ、ちゅ、と頬やこめかみ、耳元にキスを繰り返されながら、湿った音は段々大きくなるようだった。

「晃」

囁かれるだけでゾクゾクしてしまう。

「お前、分かるか?ホラ、これ全部お前のだ」

「だから、お前のせいだって言ってるだろうが」

指先が愛撫を繰り返す。

体を支えるもう一方の腕が、背中から回って乳房を弄んでいた。

「責任とって、ちゃんと気持ちよくしろよ?」

僅かに睨みつける艶っぽい表情に、甲太郎はクスリと笑いながらキスを落とす。

「ああ」

掌が柔らかな感触を包み込んだ。

そのままゆっくり揉んで、指先がこりこりと乳首を擦る。

反復する行為に、晃の息が上がっていた。

「アッ、アッ、アアッ、ん」

滴り落ちた愛液が、肌を汚していた。

指の間から零れ落ちて、ヌルヌルと秘肉との間で滑る。

指が出入りするたび、クチュ、クチュッと卑猥な音が響いて、その度に腿の筋肉がヒクヒクと震える。

局部も同じように震えていた。

キュッと締め付ける感触に、内側をグイグイとかき混ぜられる。

「アアッ、こ、甲太郎、それは」

「イイだろう?」

「ん、んん、アアッ」

三本まで足された指が、きつい入り口にひしめいていた。

中で骨張った指先が愛液を掻き出す様に動く。

その合間に出し入れをしたり、ぷっくら膨らんだ肉芽を擦ったりするので、晃は甲太郎の旨に体を預けたまま切ない声で鳴き続けていた。

「アッ、や、あ、やアッ、ん、ん、んんっ―――アッ」

「晃」

首筋に唇が吸い付いてくる。

思い切り強く吸われて、跡が付くと僅かに甲太郎を睨む。

「別に構わないだろう?」

男前はニヤリと微笑んでいた。

「今更、お前にキスマークくらい付いてたって、誰も何も言わねえよ」

「どういう意味だよッ―――アッ、そ、それッ」

「安心しろ、俺がつけたって、ちゃんと言ってやるから」

「そういう話をして無いだろッ」

アアンと体をよがらせる、晃を抱きしめたまま、甲太郎は執拗に敏感な部分を攻め続ける。

掌に馴染む乳房の柔らかさも、胸に凭れかかってくる肌の柔らかさも、眼下の甘えた声で鳴く晃の恍惚とした表情も、それから、すっかり潤んで滴っている秘所も、何もかもたまらなく愛しい。

興奮が激しすぎて、無茶をしてしまいそうだった。

頬に触れる柔らかな黒髪に、鼻先をうずめると甘い汗の匂いが沁みこんでくる。

キュウと抱き寄せると、それぞれの部分に余計な負荷がかかって晃が小さく悲鳴をあげた。

「い、たい、よッ」

甲太郎は所構わずキスを繰り返している。

引き抜いた指先で内股をなぞり、腹のあたりに触れる。

晃自身の愛液で、肌の上がヌルヌルとぬめった。

「やあっ、アッ」

胸を揉む掌も、やや大降りに、想いをもてあまし気味に、大きく握ったり、急に乳首を掴んだりを繰り返していた。

「アッ、こ、こうたろ、落ち着け、オイッ」

「落ち着いてなんて、いられるか」

熱い吐息が口づけを求めてくる。

触れ合った途端、舌を付きこまれて、思うさま内側をなぞられた。

口角から飲みきれなかった唾液が伝って落ちる。

「き、汚いだろッ」

チュバッと音を立てて引き剥がした晃に、もう一度強引にキスをしながら甲太郎は激しい息遣いの合間に囁きかける。

「汚くなんか、ない」

「ん、んむ、ンンッ」

「何なら、俺が全部、飲んでやるよ」

ゴクン。

キスの合間に唾液を吸い上げて、甲太郎の喉が上下する。

晃はまだ物申したいようで、必死にもがきながらぐいぐいと甲太郎の体を押した。

「き、キモチ悪いから、やめろっ、ンむッ」

構わず荒っぽいキスを続けて、多分晃の口の中にも唾液が流れ込んでいるだろう。

暫らく抵抗が続いたが、やがて諦めたように、細い喉がゴクンと鳴った。

甲太郎はようやく唇を開放した。

顔を覗き込むと、真っ赤に染まった怒りの表情から容赦ない一撃が脳天めがけて振り下ろされた。

「グッ?!」

殴られた衝撃で胸に顔をうずめると、上からハアハアと荒い息遣いが聞こえてくる。

「こ、の、変態!何てことするんだ、バカッ、恥を知れ!」

「お前なあ」

殴られた部分はまだズキズキと痛んでいたが、頬に当たる柔らかな感触にまんざらでもない気分だ。

摺り寄せると、ギュウと髪の毛を束で握られる。

「いたたたた!」

「おーまーえー」

「マジで痛いッ、晃、やめろッ」

「うるさい、無礼講になった途端調子に乗りやがって、お前って奴はッ」

甲太郎はやむを得ず、乳房にチュッと吸い付いた。

途端、晃が小さく声を上げて指先の力が弱くなる。

そのまま掌を絡め取ってベッドに押し付けると、あらためて胸への愛撫を再開させた。

体重をかけて動けないようにしながら、何度も乳首を吸い上げて、舌先でこねまわす。

唇で挟んで表面でこするようにして、顔を上げると濡れた瞳がこちらを見下ろしていた。

「も、もう、いい加減に、しろっ」

「何だよ、泣くほど良かったか」

「そうじゃなくてッ」

すでに張り詰めた彼の中央が、さっきから何度も内股に触れる。

晃は体をよじらせて、広げた両足で甲太郎の体をキュッと締め付けた。

「も、ダメ」

本当に泣きだしそうな顔だ。

「我慢できないよ」

その表情があまりに艶っぽいので、思わずウットリと見惚れてしまう。

引き寄せられるように近づいてキスをすると、至近距離で切ない吐息が漏れる。

「欲しい」

あまりに小さな声だったので、最初は本気で聞き逃した。

「入れて」

今度ははっきりと聞こえて、甲太郎はまじまじと晃の顔を見つめてしまった。

真っ赤に染まった顔の上で、羞恥に睫毛がフルフルと震えている。

僅かに息を呑んだ直後、嗜虐心を含んだ欲情の波が甲太郎を襲っていた。

目眩がするほど激しい興奮―――体中の血が滾る。

甲太郎の口元に、うっすら笑みが浮かんでいた。

そのまま体を起こすと、おもむろに晃の上を跨いでよけた。

驚いている彼を取り残して、近くに置きっぱなしだったアロマパイプを取ろうと手を伸ばす。

「ちょ、ちょっと待てよ!」

慌てて起き上がった晃がその腕を捕まえた。

「いきなり何だよ、どうして」

「おい、晃」

「え」

可愛らしい顔だ。

頬がすっかり上気して、うっすら汗さえ浮かんで見える。

文句なしに好みだと、甲太郎は胸の奥で想いを噛み締めていた。

初めて出会えた、心許せる存在。

お前の全部が俺にとっての癒しだ。他のものなんていらない。

甲太郎はイジワルな顔をして、鼻先をすぐ傍まで近づけた。

「入れて欲しいか?」

「な」

ここに、と言いながら、するりと臀部に触れる。

そのまま割れ目に沿って指を移動させて、まだ愛液を溢れさせている秘所に先端をつぷりと差し込んだ。

「アアッ」

キュウと目を閉じて、晃は甲太郎にすがり付いてくる。

その仕草がたまらなく可愛らしくて、抱きしめたくてうずうずしている腕を甲太郎は必死の思いで堪えていた。

今日の記念に、してみたい事がある。

そのためにはもう少し焦らしてやらなければ、きっと晃は受け入れないだろう。

随分楽しい状況ではあるけれど、と、裏腹に口の端は緩んでいた。

「晃、欲しいか?」

そのままゆっくりと中をかき混ぜる。

晃の全身がビクリと跳ねた。

「う、ウウッ」

「自分の口でもう一回、言ってみろ」

クチュクチュと出したり入れたりする。

「ヤッ」

「何だ、いらないのか」

引き抜こうとした途端、慌てたように腕が首に絡みついてきた。

「ヤアッ、あ、アア!―――ほ、欲しいっ、欲しい、です」

恥ずかしさに必死に堪える晃の姿に、我慢できなくてついキスをしてしまった。

甲太郎は潤んだ目の奥をもう一度覗き込んでいた。

「なら、俺の言う事を一つだけ、聞いてもらおうか?」

 

更に分割)※サディスティック?(笑)