朋也が、死んだ。

一瞬の事だった、声を上げる間もないくらい、あっけない最後だった。

ゆっくりスローモーションで倒れていく姿を見ていることしかできなかった。

声が出なくて、脚も動かなくて、ただ焦燥感と絶望感で頭の中が真っ白に染まっていった。

 

『黒沢?』

 

返事はない。

 

『黒沢?』

 

動かない。

 

『黒沢?』

 

―――応えてくれない。

 

もう、喋らない、笑わない、泣かない、怒らない、動かない、触れてくれない、見詰めてくれない、話してくれない。

なにも、ない。

 

『う』

 

声は最初なかなか喉から出てこなかった。

もどかしくて、喉をかきむしって、死に物狂いで声を吐き出した。

 

「うわああああああ!」

 

―――目覚めると、朝だった。

 

汗ばむ体の、額を拭って、掌をじっと見上げる。

その時唐突に、伝えなくちゃいけないと思った。

俺の、想いを、お前に―――